2022年01月24日
AI(人工知能)技術の発展でグラフィックの分野も
新しい視覚表現及びそれらを創り出すツールが次々と登場しています。
身近なところだと近年のスマホアプリの画像・動画加工の進化には本当に驚かされますね。
定番画像編集ツールAdobe Photoshopでも、
そんな今時のAI関連の新機能が搭載されましたのでご紹介します。
その機能とは「ニューラルフィルター」という特殊効果メニューです。
この中にAIを駆使して様々な効果を生み出すフィルターが並んでおり、
2021年10月に新しく追加された「風景ミキサー」は、別々の風景画像をミックスしたり、
季節や時間帯を変更することができるそうなので色々と試してみました。
弊社近くの公園を撮影、風景ミキサーであらかじめ用意されている様々な風景と合成してみました。
雪の積もった風景、乾燥地帯の風景、緑溢れる風景等々、
ワンクリックで公園画像に別風景の特徴が反映されました。
よく見ると自然になじんだ部分とコラージュ感のある不自然な部分が見受けられます。
次に弊社の建物外観写真で試してみると…
建物のパースが歪んだり異様に自然物が人工物に侵食したり、狂気の光景になりました。
被写体が人工物だけだとどうも不自然さが目立つ仕上がりになるようです。
画像を拡大すると分かりますが、元画像のピクセルをベースに加工するのではなく、
“写真を覚えたAIがイチからリアルな絵を描いている”感じの画像生成をしているようですので、
その辺りの精度がこの条件だとまだ不十分なのかもしれません。
※2021年11月時点「風景ミキサー」はベータ版として提供されている機能です
(Photoshop CC 2021 & 2022のニューラルフィルターのみ搭載)
今後AI技術が益々強化されてPhotoshopのあらゆる機能の基軸になるのは確実ですが、さらに進歩した5年後あたりに「5年前のPhotoshopはヘンテコなAI生成画像ばかりできて使い勝手が悪かったなぁ」等と言っているのでしょうか。
最新のPhotoshopをお使いの方はぜひニューラルフィルターを試してみてください。
チラシやパンフレットに掲載する写真の編集についてご相談事がある方は、当社までお問い合わせください。
参考サイト:Adobe Photoshopメジャーアップデート紹介(新ニューラルフィルター説明あり)https://blog.adobe.com/jp/publish/2021/10/26/cc-photo-photoshop-ships-major-updates-across-desktop-ipad-apps-extends-light-editing-collaboration-features-web-beta#gs.h75wx7