ブログ - デザイン

 AI(人工知能)技術の発展でグラフィックの分野も
新しい視覚表現及びそれらを創り出すツールが次々と登場しています。

身近なところだと近年のスマホアプリの画像・動画加工の進化には本当に驚かされますね。

定番画像編集ツールAdobe Photoshopでも、
そんな今時のAI関連の新機能が搭載されましたのでご紹介します。

 


その機能とは「ニューラルフィルター」という特殊効果メニューです。

この中にAIを駆使して様々な効果を生み出すフィルターが並んでおり、
202110月に新しく追加された「風景ミキサー」は、別々の風景画像をミックスしたり、
季節や時間帯を変更することができるそうなので色々と試してみました。

 

 

弊社近くの公園を撮影、風景ミキサーであらかじめ用意されている様々な風景と合成してみました。

雪の積もった風景、乾燥地帯の風景、緑溢れる風景等々、
ワンクリックで公園画像に別風景の特徴が反映されました。
よく見ると自然になじんだ部分とコラージュ感のある不自然な部分が見受けられます。

次に弊社の建物外観写真で試してみると…

 

 

建物のパースが歪んだり異様に自然物が人工物に侵食したり、狂気の光景になりました。

被写体が人工物だけだとどうも不自然さが目立つ仕上がりになるようです。

画像を拡大すると分かりますが、元画像のピクセルをベースに加工するのではなく、
“写真を覚えたAIがイチからリアルな絵を描いている”感じの画像生成をしているようですので、
その辺りの精度がこの条件だとまだ不十分なのかもしれません。

202111月時点「風景ミキサー」はベータ版として提供されている機能です
Photoshop CC 2021 & 2022のニューラルフィルターのみ搭載)

 

今後AI技術が益々強化されてPhotoshopのあらゆる機能の基軸になるのは確実ですが、さらに進歩した5年後あたりに「5年前のPhotoshopはヘンテコなAI生成画像ばかりできて使い勝手が悪かったなぁ」等と言っているのでしょうか。

最新のPhotoshopをお使いの方はぜひニューラルフィルターを試してみてください。

チラシやパンフレットに掲載する写真の編集についてご相談事がある方は、当社までお問い合わせください。

お問い合わせフォームはコチラ

 

参考サイト:Adobe Photoshopメジャーアップデート紹介(新ニューラルフィルター説明あり)https://blog.adobe.com/jp/publish/2021/10/26/cc-photo-photoshop-ships-major-updates-across-desktop-ipad-apps-extends-light-editing-collaboration-features-web-beta#gs.h75wx7

先日、面白い商品を発見しました。

 

有名文具メーカーの筆記具を模したデザインのラムネです。

このように、最近は雑貨や文房具メーカーとコラボしたお菓子や清涼飲料が多いですよね。
特に子供の頃に使っていた文房具がモチーフになっていると、ついつい買ってしまいます。

コラボ商品って最初からデザインが決まっているから作るのもカンタンじゃない?

確かに、一からどのようなデザインにするか考えるよりも、
コラボ商品は元となるイラストやロゴが決まっているので、誰でもデザインできそう!と思いますよね。

しかし、パッケージのデザインは、イラストやロゴをレイアウトするだけではございません。

売れるパッケージを作るには、形状設計も必要なのです。

先ほどのラムネのパッケージは上部に穴が空いているため、
飲み口を包んだカラフルなビニールが見えるような形状になっています。

ただの四角い箱ではなく、商品を魅せるデザインのパッケージが使われることで、
店頭で見つけたお客さんが「カワイイ!」「文房具みたいにカラフル!」と感じ、
思わず手に取ってみたくなるようになっているんですね。

商品を見せるだけでなく、魅せるパッケージについて、
㈱明成孝橋美術では日々研究を繰り返しております。

売れる商品パッケージについてのご相談は、
㈱明成孝橋美術までお気軽にご連絡ください!

お問い合わせフォームはコチラ

  

 

今まで、こんな技術を知りながら、あまり使われていなかった技術ってありますよね。

コロナ禍の前までは、リアルで会えていたし、オンラインツールを使ったミーティングなど、

そんな事も少なかったと思います。

 

パッケージデザインの製作技術もまた、同じようなコトがありまして、
それは『3DCG』という概念。

最終的には現場・現物・現実が大事ですので、リアルな見本を製作する訳なのですが、
それまでのプロセスの中でパッケージデザインを3DCG化して提案するという概念。

今まで、どうしていたのかと言うと・・・。

実際に作っていました。笑

切ったり貼ったりして、1つ1つリアルな見本を沢山作ってきました。笑笑笑

もちろん、現物を見ると、いろいろな改善点が見えてくるので良いのですが、
作るのは手作業、複数個ともなると大変な作業になります。


それを3DCG化しようと言うお話で、コロナ禍の中での活用ポイント3つ挙げると、

  1. 展開図面⇒3DCGになることで、パッケージイメージがデータでも判りやすくなる。
  2. データ変更後、直ぐに3DCGに反映できるので、仕上がり確認スピードが上がる。
  3. コロナ禍の中でも、オンラインでリアルなパッケージイメージを共有できるという点。

 出典:日本製図器工業株式会社のパンフレットより

コロナ前までは、オンラインアプリZOOMと同じで、使うコトはほぼありませんでしたが、
在宅、オンライン環境が普通となった現在、私達の製作環境もまた時代に合わせたカタチにして行きたいと考えています。

 出典:日本製図器工業株式会社のパンフレットより

コロナ禍で、みなさんのビジネスも大変だと思いますが、
『大変』は『大きく変わるチャンス』ですので、

これらの技術を駆使しながら、

皆様と共により良い商品作りのお手伝いができれば、私達もとっても嬉しいです。

こんなパッケージを作ってみたいけれど、まずは見本が見てみたい!
パッケージ見本作成は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。


 商品パッケージを作る際にデザインをなんとなくで決めていませんか?

「パッケージを作った経験があまりなくてよく分からない」という方のために、
初歩的なデザインのコツをいくつかご紹介します。

 

一つめはZの流れで視線が動く」です。

基本的に人間は横書きの文字を読む動き(左から右へ)で対象物の情報を得ようとします。

極端に言うと左上の要素は最初に認識してもらいやすく、
右下の要素は最後に認識される可能性が高いとされています。

※縦書きレイアウトの場合はNWebFの動きと言われますがここでは省きます

もちろん絵に描いたように(字に書いたように?)Zの形通り素直に視線が動く訳ではありませんが、
大筋の流れを意識しておくことで伝えたい要素を優先させたり、
何らかの仕掛けを組み込んだりすることができます。

 

二つめは「大きい要素に目がいく」です。

商品の良いところをたくさんお客様に伝えたいあまり
細々(こまごま)とぎっしりの情報を入れ込んでしまうと、
逆に何を伝えたいか分からないor読む気の起きない残念なパッケージになってしまいます。

その場合は思い切って一番伝えたい情報を大きくしてその他を整理、優先順位をつけてみましょう。

大小のメリハリをつけることでまず大きい要素から目に入って、
順にサブ要素へと視線を移しやすくなり情報伝達にテンポが生まれます。

三つめは「補色や反対色は目立つ」です。

補色とは色相環で正反対に位置する色の組み合わせです(黄色と青紫の組み合わせなど)。

反対色は補色とそれに近い色を含んだ色相環的にもう少し広めのエリアの色です。

上記の弊社パッケージサンプルではオレンジとグリーンがそれにあたります。

補色・反対色関係にある色が組み合わさると互いに各々の色を引き立てて、
単色の時よりも際立った印象になります。

ただし悪目立ちしてしまうこともありますので、
その場合は色相環的に色調を近づけていくことで際立ちを抑えることができます。
(同系色に近づくほど調和します)

 

三つほどコツを書きましたが、一つめ二つめは瞬時にお客様に商品を理解していただくことに繋がる重要なポイント、三つめは店頭でお客様に商品を見つけていただくために重要なポイントとなります。

商品のジャンル・販売方法・購買層・価格帯等々の条件によってパッケージデザインのコツは変わりますので、
これから何らかの形で追々お伝えしていければと思います。

 

ここまでご覧いただきありがとうございます。
当社ではお客様からのご要望に応じた徹底サポートが可能です。

パッケージデザインについてお困り事がございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

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